ある個人が好きなものをデザインし、実際の「もの」まで作ることをパーソナルファブリケーションと言います。レーザーカッターや3Dプリンタが廉価化し、多くの人々がこれまで難しかった工作を簡単に、また時間のかかる作業を短時間できるようになってきました。「作りたいものを作ることができる喜び」を多くの人々が享受できる世界が実現しつつあると言えます。
パーソナルファブリケーションは「設計者→利用者」という近代社会で続いたこの流れが大きく変わる可能性を秘めています。今、私たち個人は何を学べばよいのでしょうか、企業は何を考えるべきなのでしょうか。「つくりかた」が変わることで、訪れる未来とは何なのでしょうか。
パーソナルファブリケーションがインタラクションデザインとは関係ないによう思われる人もいるかもしれませんが、インタラクションデザインはプロトタイピングなどその実際にものを作るプロセスが非常に重要となります。今回は、パーソナルファブリケーションを中心に「つくること、つくりかたの未来」と題し、3名のゲストをお招きすることにしました。
3名ともパーソナルファブリケーションやプロトタイピングにおける第一人者であり、現代日本を代表するクリエーターであり、教育者でもあります。今回の研究会においてもパネルディスカッションにおいて参加者と対話する時間を多く設けるつもりです。是非多くの皆様にご参加頂き、つくること、つくりかたの未来について語り合おうではありませんか。