第5回インタラクションデザイン研究会

「つくること、つくりかたの未来」

パーソナルファブリケーションの夜明け

ある個人が好きなものをデザインし、実際の「もの」まで作ることをパーソナルファブリケーションと言います。レーザーカッターや3Dプリンタが廉価化し、多くの人々がこれまで難しかった工作を簡単に、また時間のかかる作業を短時間できるようになってきました。「作りたいものを作ることができる喜び」を多くの人々が享受できる世界が実現しつつあると言えます。

パーソナルファブリケーションは「設計者→利用者」という近代社会で続いたこの流れが大きく変わる可能性を秘めています。今、私たち個人は何を学べばよいのでしょうか、企業は何を考えるべきなのでしょうか。「つくりかた」が変わることで、訪れる未来とは何なのでしょうか。

パーソナルファブリケーションがインタラクションデザインとは関係ないによう思われる人もいるかもしれませんが、インタラクションデザインはプロトタイピングなどその実際にものを作るプロセスが非常に重要となります。今回は、パーソナルファブリケーションを中心に「つくること、つくりかたの未来」と題し、3名のゲストをお招きすることにしました。

3名ともパーソナルファブリケーションやプロトタイピングにおける第一人者であり、現代日本を代表するクリエーターであり、教育者でもあります。今回の研究会においてもパネルディスカッションにおいて参加者と対話する時間を多く設けるつもりです。是非多くの皆様にご参加頂き、つくること、つくりかたの未来について語り合おうではありませんか。

  • 第5回インタラクションデザイン研究会
  • 日時:2011年7月20日(水)18:30〜21:00 (開場18:00)18:00〜20:30(開場17:30)
  • 会場:(会場が変更になりました。ご注意ください。)東京藝術大学 芸術学部 中央棟 第一講義室(アクセス
  • 懇親会:研究会後に同じ会場で懇親会を予定しています。20:30〜22:00(程度)
  • 定員:定員に達しましたので締め切りました。80名(応募者多数の場合、先着順とさせて頂きます。)
  • 参加費:無料
  • 懇親会費:1,500円
  • 主催:インタラクションデザイン研究会, 東京藝術大学 芸術情報センター
  • 問い合わせ:contact@sigixd.org

注意事項

今回の研究会は半分外(天井はあるが、実質外)の会場で開催します。

  • 雨天決行します。もし雨が降っていた場合には当日このウェブページか、もしくはtwitterにて状況報告と開催方法について案内します。

参加登録は2011年6月30日(木)18:00に開始します。



プログラム

17:30
開場
18:00-18:10
オープニング
18:10-18:30
城 一裕 先生
18:30-18:50
田中 浩也 先生
18:50-19:10
小林 茂 先生
19:10-19:20
休憩
19:20-20:20
パネルディスカッション
20:00-20:30
クロージング

プログラムは多少変更の可能性があります。

講師紹介

  • 小林 茂(IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)准教授 / ツールキットデザイナー(造語))
    小林茂

    1970年愛知県名古屋市生まれ。1993年より電子楽器メーカーに技術者およびシンセサイザーのサウンドデザイナーとして勤務した後、2004年7月よりIAMASでフィジカル・コンピューティング等のレクチャーを担当。主な興味は電子楽器を含むユーザ・インタフェース。最近の主な研究はプロトタイピングのためのツールキット「Gainer」および「Funnel」。未踏ソフトウェア創造事業2007年度第I期に採択された「プロトタイピングのためのツールキット『Funnel』の開発」によりIPA(情報処理推進機構)よりスーパークリエータに認定。

  • 田中 浩也(慶應大学環境情報学部准教授 / ファブラボジャパンファウンダー)
    田中浩也

    1975年北海道札幌市生まれ。博士(工学)。専門は設計支援システム。2005年より慶應義塾大学環境情報学部専任講師、2009年より同准教授、エクス・デザイン・プログラムで教鞭を執る。2010年度は客員研究員としてマサチューセッツ工科大学(MIT)に滞在し、「FabLab」の提唱者であるニール・ガーシェンフェルドらと共同。FabLabJapanの発起人でもあり、2011年に日本初のFabLabを鎌倉に開設した。

  • 城 一裕(東京藝術大学 芸術情報センター)
    城一裕

    1977年生まれ。研究者・アーティスト。九州芸術工科大学 ( 現九州大学芸術工学部 ) 修了。東京大学大学院工学系研究科博士課程満期退学。日本アイ・ビー・エム (株) ソフトウェア開発研究所、東京大学先端科学技術研究センター、英国ニューカッスル大学 カルチャーラボを経て、現職。主なプロジェクトに、参加型の音楽の実践である「The SINE WAVE ORCHESTRA」、環境とコンピュータとの対話の手段として音を用いる試み「Inaudible Computing」、生成音楽の古典的な名作を「再演」する「生成音楽ワーク ショップ」、電気好きの集い「dorkbottokyo」などがある。